2012年 劇場鑑賞映画トップ10

某雑誌でも発表されたので年末にまとめたランキングを掲載

1.ドライヴ
2.おおかみこどもの雨と雪
3.ミッドナイト・イン・パリ
4.おとなのけんか
5.ザ・レイド
6.ホビット 思いがけない冒険
7.ミヒャエル
8.別離
9.アベンジャーズ
10.プロメテウス


1位・ドライヴ



映像・音楽・キャラクター全てがかっこよく終始痺れっぱなし。
唐突に起こるバイオレンス描写とその後の長い静寂が印象的。


2位・おおかみこどもの雨と雪



子を産み育てるという下手打つと説教臭くなりそうな題材を
映像的な気持ちよさと物語進行の手際良さで軽やかに、
瑞々しく描いていて見ていて自然と泣けてきた。


3位・ミッドナイト・イン・パリ



会話がとにかく面白い。
昔のパリにタイムスリップした主人公は生前の文豪達に会って
「昔のパリ最高だな、戻りてー」となるのだが、過去の人物たちもそこからさらに過去に戻りたがっているという回顧主義スパイラルな展開から「現代も悪くないかもね」に帰る最後にはグッと来た。


4位・おとなのけんか



これまた会話がとにかく面白い。
どんどんと夫婦間での敵対関係が入れ替わっていくのが見ていて楽しい。
クリストフ・ヴァルツのどうでもよさげな雰囲気が最高すぎる。
登場人物は4人のみ、シチュエーションもマンションの1室のみで総時間も70分。
条件が限られててもこれだけ面白くなるのだと感心。


5位・ザ・レイド



怒涛のアクションつるべ打ち。
マンションを占拠している最上階の麻薬王にたどり着くまで序盤は激しい銃撃戦、
中盤以降は肉弾戦の激しいアクションが延々続く。
シラットという格闘技は初めて知ったが手数の多さと回転しながらの攻撃が新鮮&衝撃。
「止め」描写の容赦なさに笑う。


6位・ホビット 思いがけない冒険



ロード・オブ・ザ・リング全3部作で魅せられたファン必見
最高の贈り物が届けられたという喜び。


7位・ミヒャエル



子供を自宅の地下室に監禁している男の話なのだが、
この男表面上は淀みなく社会生活をこなしていて全然異常に見えないのが恐ろしい。
事件報道で近所の人にインタビューをして「良い人でしたよー」とか言ってるのがいかにあてにならないか、人は他人にしろその肉親にしろそいつが何者なのかなんてわかりゃしないという事を突きつけられた。


8位・別離



羅生門みたいな映画で、誰が本当のことを言っているのか解らないまま進行していくのが非常にスリリングだった。もう一回見たい。


9位・アベンジャーズ



制作が決まったニュースを目にした時は、
「こんなオールスターもの絶対失敗するだろ・・」
と白けた目で見ていたが蓋を開ければ最高に楽しい娯楽映画だった。
どのヒーローにも平等に見せ場が用意され、なおかつ悪役にすら愛着を抱かせてしまう
その手腕に脱帽。


10位・プロメテウス



見た後にこのポスターを見るとニヤけるくらいの爆笑残酷SF映画を
巨匠リドリー・スコットが撮ってしまった衝撃の1作。
ストーリーは有って無いようなものだが映像の冴えは相変わらずで目で楽しませ、
話のしょうもなさで大笑いまでできる貴重なバランスの映画w


2012年は本当に豊作でトップ10に挙げた以外も面白い映画が目白押しだった。
べドロ・アルモドバル監督の「私が、生きる肌」の真性基地外っぷりに震え、
アルゴでベン・アフレック恐ろしいわーとタウンに続いてまた思い、
全くノーマークだった過去作のカリフォルニア・ドールズやAKBの
ドキュメンタリーが抜群に面白かったりと発見も多かった。
2013年はTEDで最高の幕開けをしたので今年のまだ見ぬ新作も楽しみである。

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